事例集Vol.2
14/15

Course N@viデビューへの一言!いという。つまり、ある一定以上のレベルの学生は、資料と動画があれば十分理解できる一方で、どうしても直接教場での指導が必要な学生もいるという。 そこで、フルオンデマンド形式の授業においても、一方的に講義コンテンツを見ているだけでは理解が困難な学生に対しては、空き時間を使って対面指導の機会を設けることも、現在検討中だ。「学生のレベルや、どちらが向いているかというタイプを見極めながら、フルオンデマンド授業と教場での授業とを、フレキシブルに振り分けすることができれば一番理想的ですね」。 顔が見えないことによるモチベーションの低下を防ぐためにも、「どこかのタイミングで一度は学生たちを教場に集めて、顔を合わせる機会を作るというのも効果があるかもしれません」と提案する。レポート提出や成績もCourse N@viで管理する この授業では、2回から3回課題を提示し、レポートとして提出させている。「Course N@viからアップロードさせると、『何日まで』ときっちり期限を設定できるのがいいですね。」 また、Course N@viの機能のうち、個人的に一番便利に感じているのは成績管理だという。「フルオンデマンドのクラスは90~100名と受講人数が多いので、Course N@viのおかげで効率化できて、大いに助かっています。相対評価をするのにも、バランスが偏ってないかを最後にまとめて確認するのが容易です。いったんExcelで入力したものを一括アップロードしていますが、成績をグラフ表示で確認する機能もあるそうなので、次回はぜひ使ってみたいと思っています」。情報を送る相手をフィルタリングできる また、Course N@viでは情報を送ることができる相手をフィルタリングできる点も、大きな魅力だという。Course N@viのお知らせ機能では、履修学生全員に一斉にメッセージを送れるだけでなく、学生をいくつかのグループに分けておき、そのうちの特定のグループのメンバーだけにお知らせや資料を送信することもできる。学生への資料配布にWebやメールを使っているなら、ぜひCourse N@viを使ってみてください。フィルタリングは本当に便利ですし、データも蓄積できます。慣れてきたら別の機能にもぜひチャレンジしてみて欲しいと思います。「たとえば、レポートが未提出の学生を集めたグループを作成すると、その学生たちだけに資料やお知らせを送ることができて、とても重宝しています」。 BBS機能においても、あらかじめ学生をグループ登録しておくことで、特定の学生のみが参加できるよう制限したBBSを設けることができる。この授業でもこれを利用し、学生同士でグループワークを行う際には、そのグループ専用のBBSを作り、グループ内での連絡やディスカッションに利用させているそうだ。教育実績を、自動的に履歴として残せるのも魅力 さらに、教員がCourse N@viを利用する大きなメリットとして新城先生が挙げるのは、教育履歴が残るという点だ。たとえば、学生たちへのお知らせや配布する資料、小テスト、アンケートなども、Course N@viの機能を利用することによって、すべてが自動的に保存され後から参照できる。過去に使用したリソースの再利用が容易になるだけでなく、いつのタイミングで、どんなことを実施したのかという履歴としても利用できるため、自分の教育実績を振り返り、次に生かしていくことにも役立つ。「普通に利用しているだけでデータが蓄積し活用できるということは、教育効率の向上という意味でも、また研究の面においても、利用価値が大きいと思います。」 特に非常勤講師にとっては、早稲田で行なった授業について、いつどんな授業を、何人の学生に対して、何コマ実施したのか、そこでどんな教育を行ったのかという内容が公式な履歴として残せることにもなる。「将来的には、それを対外的に公開できるような形でアウトプットする機能が追加されれば、非常勤講師のキャリア実績作成ツールとしても、大変魅力的なのではないでしょうか」と新城先生は期待する。オンデマンド授業用に収録されたコンテンツは、講義をしている教員の姿と、関連資料のスライドとが、同時に見えるようになっている15

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です