05_教育実習

教員免許状取得に必須となる、4年次に学校現場で2週間または3週間行う実習です。実習生として、学校教育を総合的に認識し体験できる機会です。教員になるための指導能力を培う場であると同時に、その能力について自らの適性を見極める機会となります。

●教育実習の概要
●教育実習実施に必要な科目履修
●教育実習関連のスケジュール
●教育実習参加の責任と心構え
●教育実習に関する参考情報

教育実習の概要

対象者

中学校、高等学校免許状取得希望者。

実習期間

3週間(120時間)以上。ただし、高校免許のみの取得希望者の場合は2週間(80時間)以上。

注意
※連続した 3 週間(2 週間)の実習となるため、当該期間にはクォーター科目の履修登録は行わないでください。

 

実習先

原則として、母校に教育実習の受け入れをお願いし、実習を行います。

ただし、地域によっては母校での実習を禁止している場合もありますので、各自で確認する必要があります。また、やむを得ない事情(母校の廃校や移転、実習教科が母校に無い、海外の学校出身者など)で母校での実習ができない場合は大学より東京都教育委員会を通じて、都内公立中学校へ受け入れ依頼をしますが、実習時期は選ぶことができず、受け入れが確実に決まるものではありませんので、各自でも実習先を探す努力をしてください。なお、実習先は中学校、高等学校どちらでも問題ありません。(例:中学・高校の両方の免許状を取得予定の場合は、「中学:3 週間」「高校:3 週間」のどちらでも可)ただし、教育委員会の規定や年間行事の都合上などで、高校は 2 週間、中学は 3 週間で受け入れ予定を組んでおり、希望通りにならないこともあります。

実習時期

原則として春学期(4月下旬~7月下旬)。

実習内容

担当教科の教壇指導や実技指導、道徳、ホームルーム、クラブ活動などの指導、授業の見学、学校行事の参加など。

参考
※教育実習の概要や手続きの詳細は実習前々年度に行う「教育実習ガイダンス」で説明します。

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教育実習実施に必要な科目履修

中学校・高等学校での教育実習とは別に、以下の科目を履修し、教育実習の事前指導および事後指導を受ける必要があります。

科目名

教育実習演習(中・高)(2週間または3週間)」(配当年次:4 年)

履修の前提条件「教育実習演習(中・高)前提条件(2019 年度以降入学者・新課程)」
 ※2018年度以前入学者の前提条件は教職課程履修の手引きをご確認ください。
以下の教育実習前提条件を全て満たしている必要があります。
1つでも条件を満たしていない場合は、教育実習は実施できません。
実習実施前年度の「教育実習ガイダンス」に出席すること。実習実施前年度の「教育実習事前登録」を期限内に完了していること。

実習実施年度中に教員免許状取得に必要なすべての科目の単位を修得済み、または修得見込みであること。

 

実習実施年度の春学期時点で4年生(履修学年※1)以上であり、かつ実習実施前年度までに各学部が定める卒業単位(※2)を修得済みであること。

※1 休留学した者は学年に注意してください。
※2 教育実習前提条件に必要な修得済み単位数は「教職課程履修の手引き」よりご確認ください。

実習実施前年度までに、以下の科目の単位を修得済みであること。
      1. (これらの科目と同等の科目でも可。各学部により異なります。)

 

科目登録上の注意事項

教育実習演習」は教育実習の実施期間・実施時期によって登録する科目・履修クラスが異なります。
なお、原則として、科目登録後の変更はできません。

  • 2週間 の教育実習の場合
実習時期 登録する科目名・履修クラス 取得可能免許状 実習先
4月~7月 教育実習演習(2週間)春学期 開講クラス 高校のみ 中学 または 高校
8月~1月 教育実習演習(2週間)夏秋期 開講クラス
  • 3週間 の教育実習の場合
実習時期 登録する科目名・履修クラス 取得可能免許状 実習先
4月~7月 教育実習演習(3週間)春学期 開講クラス 中学のみ
中学高校両方
中学 または 高校
8月~1月 教育実習演習(3週間)夏秋期 開講クラス

 

開講クラスについて

春学期開講クラス(実習時期:4月~7月)は、シラバス指定の曜日時限に、事前指導 4 回(4月~5 月)と事後指導 3回(日程は担当教員から指定あり)の計 7回の講義が行われます。夏秋期開講クラス(実習時期:8月~1月)は、夏季休業期間中に事前指導 4回(集中授業)と秋学期のシラバス指定の曜日時限に事後指導 3回の計 7回の講義が行われます。

注意
※「実習時期」が科目登録時に「未定」の場合は、「春学期」開講クラスを登録してください。
その後、実習時期が「8月~ 1 月」に決定した場合は、至急、教職支援センターに連絡をしてください。
※実習校の都合により、「実習時期」が科目登録後に「変更」になった場合(「4月~7月」→「8月~1月」・「8月~1月」→「4 月~7 月」)は、至急、教職支援センターに連絡をしてください。
参考
※戸山キャンパス開講クラスについては、文化構想学部および文学部生推奨のクラスです。
※所沢キャンパス開講クラスのうち、AO および T クラスについては、スポーツ科学部生推奨のクラスです。
また、AP クラスは人間科学部生推奨のクラスです。

「教職実践演習」の科目登録について

本年度に「教育実習演習」を科目登録している場合、春学期中に単位修得済、または夏秋期クラスに履修中の「教育実習演習」と同一クラスの「教職実践演習(中・高)」(※同年度秋学期)が自動登録されます。ただし、科目等履修生の方は自動登録されませんので、科目等履修生の出願時に必ず履修申請を行ってください。なお、「教職実践演習(中・高)」の聴講料は科目を履修する秋学期の教職課程聴講料納入期間に納入する必要があります。

■「教職実践演習」履修の前提条件
4年次秋学期に配当されている「教職実践演習」を履修するためには、「教育実習演習」の単位を修得済み、もしくは履修中である必要があります。また、「教職実践演習」の授業を受ける前までに『教職履修カルテ』を作成しておく必要があります。準備が整わない場合は、「教職実践演習」を履修することができません。

※「教職実践演習」自動登録の対象外
以下の場合は「教職実践演習」は自動登録されませんので個別に登録します。
教育学部事務所に履修年度の8月中に申し出てください。

  • 前年度(まで)に「教育実習演習」の単位を修得済の場合(履修後に留学・休学を行う場合など)
  • 「教職実践演習(中・高)」の単位不可者(再履修者)・留学からの復学者

 

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教育実習関連のスケジュール

以下の内容を所定の期限内に行う必要があります。各手続について期限後は対応できませんので気を付けてください。

時期 内容 備考
2年次 2月 教育実習ガイダンス 教育実習の注意事項等に関する説明および内諾活動(母校へ教育実習の受け入れをお願いする活動)に必要な書類を配付します。
ガイダンス終了後 教育実習内諾活動 母校へ内諾活動をします。
3年次
実習実施
前年度
7月~8月 教育実習事前登録 内諾活動の状況をMyWasedaから登録してください。次年度に実習予定のすべての学生の登録が必要です。
内諾を得た後 教育実習事前手続き 内諾を得た後に、実習校や各教育委員会へ必要な書類を提出します。
3月 前提条件判定 秋学期成績発表時に前提条件の判定が発表されます。

注意
※「教育実習前提条件」を満たせない場合、教育実習は実施できませんので、教育実習を辞退する必要があります。前提条件を満たすことができなかった学生に対しては、教職支援センターより辞退手続き方法を通知しますので、必ず確認の上、速やかに辞退手続きを行ってください。

 

3月~ 実習校への事前挨拶・
書類提出
実習校へ事前挨拶を行い、実習年度に向けた書類を提出します。
科目登録 「教育実習演習」を登録します。
4年次
実習
実施年度
4月 実習開始前 事前指導 「教育実習演習」の授業内で事前指導が行われます。

注意
※「事前指導」での「遅刻」「早退」「欠席」は一切認めていません。これらがある場合は、教育実習の派遣を中止します。(Webシラバス参照)
健康診断 実習校によっては健康診断証明書が必要になるため受診が必要です。
4月~ 教育実習実施 実習中にトラブルが生じた場合は教職支援センターおよび「教育実習演習」担当教員に相談してください。
実習終了後 実習校への挨拶・
事後指導
実習校へはお礼の挨拶を行います。「教育実習演習」担当教員へ報告のうえ、事後指導に参加します。

注意
※「事後指導」での「遅刻」「早退」「欠席」は一切認めていません。これらがある場合は、教育実習演習の成績は不合格とします。(Webシラバス参照)

 

注意
※上記の関連スケジュールについて、今後の情勢等により、時期や実施方法が記載の内容から一部変更となる場合があります。最新の情報は教職支援センターからの案内(MyWaseda経由のお知らせ・Waseda Moodle・Webサイト・掲示板)等をご確認ください。
教員免許状取得までの重要な手続きチェックリスト
※教育実習に関連した手続きの漏れがないよう、適宜活用してください。

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教育実習参加の責任と心構え

「教育実習」は、実習校や各教育委員会等の深い理解と協力の下で実施できるものです。学生として学ぶのではなく、教員に準ずる立場で教員としての視点に立って真摯な態度で実習に臨んでください。また、以下の点において細心の注意を払い、行動してください。

  • 大学、実習校、教育委員会より指示された手続きを遺漏なく行うこと。
  • 実習校を訪問、連絡する際は「服装」「礼儀」「所作」「言動」に注意し、「社会人」としての意識を持ち、礼儀正しく行動をすること。
  • 麻疹(はしか)や風疹など伝染病予防のため、抗体検査を受診し、抗体が無い場合は、ワクチン接種をすること。
  • 実習校によっては、「X 線検査」等の受診を義務付けているため、定期健診などで受診しておくこと。
  • 実習校と事前打合せをし、事前の準備を万全にしておくこと。
  • 教員を目指す者として学生気分や受け身ではなく、高い意識を持ち実習に臨むこと。
  • 実習校で知り得た情報等については、守秘義務を厳守すること。特に SNS への投稿は慎むこと。「教育実習」は教員就職活動の一環であり、教員就職活動以外を理由とした「実習期間の変更」や実習中の「遅刻」「欠勤」「早退」などは一切認められません。また、学生の取組みの姿勢や内容に著しい問題があると判断した場合は、実習の中止や教職課程履修の中止等の措置をとる場合があります。また、教育実習の事前爾後指導等において、学修状況について確認が必要と判断した場合、指導教員等に参考意見を求めることがあります。
    近年、学校現場は多忙を極めています。そのような中で教育実習を受け入れることは、教員にとって更なる負担増となります。多くの先輩教員達の「後輩を育てる」という使命感の上に、教育実習が行われていることを決して忘れないでください。また、「社会人として教育実習に臨む」という意識がなく、「学生気分」のまま実習に臨むことは、学校現場にとって、大変な迷惑であり、実習を引き受けてくださる先輩教員に対し、極めて失礼なことになります。実習生が教育実習に対し、誠実に努力をする姿が、受け入れをしてくれた実習校への一番の恩返しとなりますので、最後まで全力で教育実習に臨んでください。

    注意
    ※例年、教育実習が決まったあとに、自己都合による教育実習の辞退が多発しています。前述のとおり、実習校は負担を承知の上で実習を受け入れています。好意を無下にすることは絶対にしないようにしてください。
    ※やむを得ない事情(病気や事故、入院など)で教育実習を辞退する場合は、速やかに教職支援センターに相談し 、実習校に謝罪を行ってください。

     

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    教育実習に関する参考情報

      • 実習先までの定期券購入について
        教育実習期間中は大学が発行する「実習用通学定期乗車券用通学証明書」を提示することで、「実習用通学定期乗車券」を購入することができます。ただし、通常の通学証明書とは違い「鉄道会社の承認」が必要です。承認には大学から申請後、「約1ヶ月」かかります。実習開始 1ヶ月前までにWaseda Moodle「教育実習関連手続き」掲載の「教育実習用定期ご購入の案内」 をよく確認の上、申請フォームより申請してください。なお、実習開始 1ヶ月前を過ぎた場合は、発行できませんので回数券等で対応してください。また、科目等履修生の学籍では「実習用通学定期乗車券」は購入できません。ただし、研究科の学籍を有する場合には購入が可能です。この場合には、実習 1ヶ月前までに教職支援センターに相談するようにしてください 。

     

      • 教育実習期間中の授業欠席の取り扱い
        「授業欠席特別扱願」(Waseda Moodle「教育実習関連手続」からダウンロード可)で授業欠席の配慮を願い出ることができます。最終的な判断は各科目担当教員によりますが、事前に欠席予定の授業担当教員へ相談の上、実習終了後に「授業欠席特別扱願」を提出してください。

        授業の欠席>「介護等体験」「教育実習」期間の取り扱い【教職課程】

     

      • 一般企業への就職活動の時期と教育実習期間の重複について
        就職活動を理由とする教育実習期間の変更や実習中の「遅刻」「欠勤」「早退」などは一切認められません。なぜなら教育実習は教員となるための就職活動の一環であり、また実習を受け入れていただく実習校に対し迷惑がかかるからです。もし教員になることと、一般企業への就職で迷っている場合、教育実習については何よりも優先することになりますので、よく考えて教育実習に臨んでください。卒業後すぐに教員になるのではなければ、卒業後に(科目等履修生となり)教育実習に行くことも視野に入れてください。両立しようとしてどちらも中途半端にならないよう、注意してください。

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