04.大人数で対話する授業の例

第一セクション(第1回目~第4回目)

第1回目 授業の導入(アイスブレイク)
・隣に座った学生2~3名で自己紹介とともにこの授業で自分が身につけたいことを互いに発表する。
・さらに前後4~6名程度でグループを作り、ペアワークの相手をグループで紹介する。
・その後、いくつかのグループが学生全員の前で発表する。
・学生には、質問はたとえ初歩的な内容であっても授業中に随時受け付けることを伝え、学生からの質問を促す。
・最後に、教員が今後の授業の進め方(各回の予定など)、ミニッツペーパーの使い方を説明する。
・学生にミニッツペーパーを記入させ回収する。
第2回目 講義
・授業の冒頭5分程度で、前回のミニッツペーパーに書かれた内容のうち代表的なもの等に対して、コメントを行い、第2回目の講義に入る。(第3回以降の講義も同様)
第3回目 講義
第4回目 講義(65分)の後、グループワーク・振り返り(25分)
・前後左右の学生4~6名でグループを作り教員から出された課題(テーマ)について話し合う。
・その後、いくつかのグループが学生全員の前で発表する。
・最後に教員が総括する。
・第一セクションの振り返りをレビューシートに記入して教員に提出する。

第二セクション(第5回目~第8回目)

第5回目 講義
第6回目 講義
第7回目 講義、レポート課題(宿題)
・出された課題を各自がA4判1枚(表面のみ)のレポートにまとめる。この課題は次回の授業のグループワークに使い、発表させることを伝える。
第8回目 講義の後、グループワーク(相互批評・25分)、振り返り(10分)
・前後左右の学生3名一組でグループを作り、宿題のレポートを学生同士で互いに閲覧し、批評をレポートの裏面に記入する。
・学生同士の批評から何を考えたか、新たな着眼点や構想を得られたか、批評によって自分の考えが変わったか等をグループで話し合う。
・その後、いくつかのグループがグループ内で出された意見、感想等を学生全員の前で発表する。質疑応答あり。
・最後に教員が総括する。
・第二セクションの振り返りをレビューシートに記入して教員に提出する。
・宿題として、本日の学生同士の批評をもとにレポートを書き直し、次回の授業で提出する。

第三セクション(第9回目~第11回目)

第9回目 レポートの提出、講義
・宿題のレポートを提出する。
第10回目 講義
第11回目 講義(65分)の後、グループワーク・振り返り(25分)
・前後左右の学生4~6名でグループを作り教員から出された課題(テーマ)について話し合う。
・その後、いくつかのグループが学生全員の前で発表する。質疑応答あり。
・最後に教員が総括する。
・第三セクションの振り返りをレビューシートに記入して教員に提出する。

第四セクション(第12回目~第15回目)

第12回目 講義
第13回目 講義
第14回目 講義(60分)、これまでのまとめと理解度の確認(30分)
・第1回から今回までの授業の内容をどの程度理解したかを小テストの形で学生に確認させる。
・採点した小テストの答案は、次回の授業で返却する。
第15回 第14回の理解度の確認についての解説(80分)、アンケート(10分)
・答案を学生に返却した後、各設問の意図等を教員が解説し、学生からの質問を受け付ける。
・最後に学生授業アンケートを実施・回収する。

◆アイスブレイクの事例集
アイスブレイクとは、授業や研修等で初対面同士の硬い雰囲気を変え、話し合いなどの協働作業がし易い環境を整えるために行うものです。一般向けにアイスブレイクの手法を公開しているサイトをご紹介します。

・京都産業大学「キャンパスで使える!アイスブレイク集」

・香川大学「授業導入の技法」(教養ゼミナールハンドブック)

・日本ファシリテーション協会「アイスブレイク集」

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