部長・副部長・指導者

1.部長・副部長

(1)位置づけ

「規則」の定めにより、体育各部には部長1名を置き、1名の副部長を置くことができます(「規則」第27条)。

部長の職務は、「当該部の運営を統括し、所属の部員、監督、コーチおよび登録指導者を監督・指導することです」(「規則」第30条第1項)。部長は、大学を代表して部の活動全般に責任を有する、いわばゼネラル・マネージャー(GM)的な存在です。

副部長の役割は、部長の命を受けて部長の業務を補佐することです(「規則」第30条第2項)。したがって、副部長が部長業務を代行することはできません。管理委員会・体育各部部長会においても、副部長はオブザーバーとして参加可能ですが、部長代理として議決権を行使することはできません(「規則」第20条第5項)。

(2)条件・任期等

部長は、本学の任期の定めのない教授のうちから当該部が推薦した候補者につき、管理委員会の議を経て大学から嘱任されます(「規則」第28条第1項)。任期付教員や准教授・講師は部長となることができません。

任期は2年ですが、再任することは妨げるものではありません(「規則」第31条第1項)。部長が欠けたときは、その後任者の任期は前任者の残任期間となります(「規則」第31条第6項)。

副部長は1名置くことができます(「規則」第28条第1項)。本学の任期の定めのない教授または准教授であり、部長が推薦した候補者につき、管理委員会の議を経て大学がこれを嘱任します(「規則」第28条第2項)。

部長・副部長ともに、他部との兼務、部長と副部長の兼任はできません。また、原則として監督・コーチを兼任することもできません(「規則」第29条)。

副部長の任期は部長の任期に準じます(「規則」第31条第3項)。したがって、部長が退任した場合は、副部長も退任となります。ただし、副部長を務めていた方を次期部長として嘱任することは妨げるものではありません。あらためて嘱任手続きを行ってください。

(3)主な業務

① 部員の指導

部長は、部員の各部での活動全般について監督・指導する権限と責任を有します(「規則」第30条第1項)。また、センターが実施する早稲田アスリートプログラム(以下「WAP」)の掲げる文武両道の観点から、部員の学業面・人格面についても一定の指導を行う必要があります。

WAPとの関係で具体的に行っていただきたい指導は主として以下のものです。

  • 半期に1度、全部員から提出される「振り返りレポート(競技面・学業面・人格面)」の確認
  • 学業成績不振者(2期連続で最低基準単位を下回った部員)への面談と報告書の提出
  • WAP関連行事(ボランティア活動、アスリート講演会、キャリアセミナー等)への出席奨励

注意事項

  • 部員の成績情報は極めて重要な個人情報であるため、原則として部長のみが取り扱うようにしてください。
  • センターはレポート提出率・行事参加率・平均GPA等を把握しており、これらの数値はスポーツ強化費配分額(以下「強化費」)その他の部評価に反映される場合があります。

② 指導者(監督・コーチ・登録指導者)との連携および管理・指導

部長は、監督・コーチ・登録指導者(以下「指導者」)の推薦者として、指導者を管理・指導する権限と責任を有します(「規則」第30条第1項)。

指導者の多くは当該部の卒業生である学外者であり、指導者の指名もOBOG会が行うことが少なくありません。しかし、指導者候補者を本学へ推薦・登録する権限を有するのは部長のみです。

なお、野球部、庭球部、水泳部、競走部(駅伝部門)、ラグビー蹴球部およびア式蹴球部のフルタイム監督候補者については、選定プロセスを部長から書面で報告いただく必要があります。

また、毎年、当該監督による自己評価および部長による評価を実施します。その結果は、強化費配分額その他の部評価に反映される場合があります。

③ 会議への出席

次の各種会議には可能な限りご出席をお願いします。

1)管理委員会・体育各部部長会

体育各部に関わる事項の決定・情報共有において最も重要な会議です。原則として年6回(2か月に1回程度)開催します。

2)その他の委員会

部長の先生方には以下の各種委員をお願いする場合があります。委嘱された先生方におかれましては、ご出席をお願いします。

  • WAP委員会:早稲田アスリートプログラム(WAP)に関わる事項
  • 紺碧寮運営委員会:体育各部寮の管理・運営に関わる事項
  • 小野梓記念スポーツ賞選考委員会:小野梓記念スポーツ賞の選考に関わる事項
  • 体育名誉賞選考委員会:体育名誉賞の選考に関わる事項
  • 部承認検討委員会:部の設置に関わる事項

④ 試合・大会・合宿等への同行

体育各部の活動において最も重要な部分は、日々の練習および各種試合への出場です。大学リーグ戦、全日本学生選手権(インカレ・王座等)、全日本選手権等、各部員は年間を通じて多数の試合に臨みます。

また、早慶戦をはじめ、高麗大学校や関西の主要大学との定期戦を重要な伝統行事としている部もあります。試合以外にも、多くの部が強化合宿や遠征を実施しています。

練習・合宿・遠征等を行う場合は、日時・場所・内容・参加者等を必ず主務から事前に報告するようご指導ください。常にこれらの情報を把握いただくとともに、部内における緊急時の体制(直ちに状況を確認し、関係先への連絡やセンターへの報告が可能な体制)が機能する状態を維持していただくようお願いします。

(4)手当

部長および副部長には、毎月の給与支払い時に職務手当が支給されます。

役職 支給額(月額)
部長 8,000円
副部長 6,000円

2.指導者(監督・コーチ・登録指導者)

(1)指導者の呼称

センターでは運用上、次のとおり呼称しています。

規則上の名称 別称
監督 監督
コーチ A群指導者(コーチ枠を使用した指導者)
登録指導者 B群指導者(A群登録指導者以外で部の財源から報酬支払いする指導者)
C群指導者(ボランティア指導者)

① 監督

現場の指導統括として、各部は監督1名を置くことができます(管理委員会において部門設置が認められた場合は、別に部門監督の配置が可能です)。

監督・コーチは、各部部長の推薦を踏まえ、指導開始前に申請し、管理委員会において「嘱任」の承認を得る必要があります(「規則」第32条)。

申請締切日に間に合わない場合は希望日に嘱任できないため、余裕をもって手続きを進めてください。

手当・報酬を支払う場合は、本学との間で業務委託契約の締結が必要です。任期は2年で、再任可能です。

② コーチ(A群登録指導者)

各部は、部員20名につき1名のコーチを置くことができます。

監督と同様に、コーチは各部部長の推薦を踏まえ、指導開始前に管理委員会において「嘱任」の承認を得る必要があります(「規則」第32条)。

任期は監督の任期に準じ、再任可能です。

注意事項

  • 監督・コーチの嘱任(指導開始)は管理委員会承認後となります。承認前のプレスリリース等は控えてください。
  • 再任時も管理委員会の承認が必要です。
  • 退任時も管理委員会への付議が必要なため、辞任届を速やかにセンターへ提出してください。

③ 登録指導者(B群・C群指導者)

体育各部は、監督・コーチのほかに、独自にコーチ、トレーナー、栄養士、バックオフィスマネージャー等を配置し、部員の指導や運営支援を行っている場合があります。

規則に基づき、部員の指導または体育各部の運営支援を担当する方は、あらかじめ登録指導者としてセンターへ登録しなければなりません。

未登録の指導者は、部員の指導や運営支援を行うことができません(「規則」第32条第3項)。


(2)遵守事項

規則で定める遵守事項は次のとおりです(「規則」第32条第4項)。

  1. 大学および体育各部の理念、目的および社会的使命を自覚し、誠実に職務を果たすこと。
  2. 早稲田大学ハラスメント防止ガイドラインの精神に則り、人権に関するハラスメントを行わないこと。
  3. 大学または体育各部の名誉・信用を失墜させる行為を行わないこと。
  4. 職務上知り得た秘密を漏らさないこと。
  5. 個人情報を正当な理由なく開示・漏えいしないこと。
  6. 大学または体育各部の金銭・物品・施設を私的利用しないこと。
  7. 職務上の地位を利用して利益供与や贈与を受けないこと。
  8. 嘱任時または登録時に遵守事項に関する誓約書を提出すること。

(3)式典・イベント等への出席

センターは年間を通じて様々な行事・イベントを開催しています。指導者の皆さまのご参加により、部員の誇りや自覚を高める機会となります。

① 入部式・表彰式・新入部員パレード・宣誓式

毎年5月に開催します。新入部員向けガイダンス、表彰式、新入部員パレード、宣誓式を実施します。

② 監督連絡会議・コーチサミット

毎年7月・2月に開催します。センター施策の共有や専門家講演、意見交換等を行います。

③ 早稲田スポーツフェスタ in 東伏見

毎年9月の敬老の日に開催し、体育各部による体験プログラムを実施します。

④ 早慶戦優勝部表彰式・祝賀会

毎年12月に開催し、早慶戦優勝部を表彰するとともに祝賀会を行います。

⑤ 代表委員研修会・納会

主将・主務を対象とした研修会を3月に、代表委員納会を12月に開催します。

⑥ 体育表彰式・謝恩会

毎年3月に開催し、体育名誉賞、WAP表彰、稲門体育会賞等の表彰を行います。

⑦ WAP関連イベント

早稲田アスリート講演会、先輩体験談セミナー、業界研究セミナー等を実施しています。特に早稲田アスリート講演会は全部員視聴必須となっていますので、受講促進へのご協力をお願いします。


(4)手当

監督およびコーチには、大学財源より次の手当を支給します。

区分 監督 コーチ
学外者 60,000円(税込)

センター財源
(50,925 円)
およびスポーツ
強化費増額手当
財源(9,075 円)

30,000円(税込)

センター財源
(20,370 円)
およびスポーツ
強化費増額手当
財源(9,630 円)

学内者 50,000円(税込)

センター財源
(40,740 円)
およびスポーツ
強化費増額手当
財源(9,260 円)

25,000円(税込)

センター財源
(17,315 円)
およびスポーツ
強化費増額手当
財源(7,685 円)

  • 学内者とは早稲田大学の専任教職員を指します。
  • 毎年 2 月に、本学給与厚生課より「支払調書(前年 l 月~l2 月分)」が郵送されますので、確定申告の際はそちらでご対応ください。
  • 「支払調書」の再発行は大学の方針によりいたしかねます。ご注意ください。センターへ届出されている住所宛てに送付されますので、住所変更の際は必ずご連絡をお願いします。
  • 勤務先の都合等で、手当受取ができない場合は事前にセンターへご相談ください。

3.スポーツ安全保険への加入

部長、副部長、指導者はスポーツ安全保険へ加入します。加入手続きはセンターが実施します。

保険加入時には性別情報が必要となりますが、「自認の性」「戸籍上の性」のいずれでも構いません。

部員指導または体育各部運営中に負傷した場合は保険適用の対象となるため、センターへ申請してください。

注意事項

練習予定、公式試合、遠征、合宿については必ずセンターへ届け出てください。届出がない場合は保険適用を受けられません。


4.スポーツ年鑑・卒業アルバムへのご協力

毎年10月頃からスポーツ年鑑・卒業アルバムを制作します。

部長および監督による当該年度総括(300字程度)と顔写真をご提供ください。


5.部長・監督出張補助

部長・監督が部活動に同行する場合の交通費・宿泊費について、一部補助を行います。

限度額の範囲内であれば、年度内に複数回申請していただくことが可能です。

副部長、コーチ、登録指導者は対象外です。

(1)部長出張補助

  • 支給限度額:年額60,000円
  • 申請方法:「校務出張」としてe-Trip(出張システム)で申請

(2)監督出張補助

  • 支給限度額:年額55,000円
  • 提出書類
    • 監督出張費申請書
    • 交通費・宿泊費領収書
    • 試合・大会プログラム等

注意事項

新幹線は起点から100km以上の場合のみ対象です。航空機利用時は領収書とチケット半券が必要です。

タクシー、レンタカー利用時の提出書類

原則タクシー、レンタカーの使用は認められておりませんが、やむを得ず使用した場合は、次を提出してください。

  1. 使用理由、乗車区間を記載した用紙
    使用理由はできるだけ詳細にご記入ください。「用務に間に合わないため」等必要性がわからない場合は精算が認められない場合があります。
  2. 請求書もしくは領収書
    宛名は「早稲田大学●●部    監督氏名」としてください。

6.部長・副部長・指導者に対する指導・処分

次の場合は処分の対象となります。

  1. 大学規約またはセンター内規違反
  2. 契約または誓約事項違反
  3. 職務怠慢または監督不行届による重大事故発生
  4. その他指導者として不適切な行為

処分の種類は次のとおりです。

  1. 部活動の是正勧告
  2. 厳重注意
  3. 部活動全面的または部分的停止
  4. 資格停止
  5. 登録指導者の登録取消し
  6. 解任
  7. 部の廃止

注意事項

    • 企業との業務委託契約に基づき指導者の派遣を受けている場合は、派遣元との協議が必要となる場合もあります。
    • 処分の対象者が本学教職員である場合は、「教員の表彰および懲戒に関する規程」または「職員の就業規程」に基づく懲戒処分について検討する必要があります。そのため、体育各部が独自の判断で処分してしまうと、二重処分となってしまい、処分が無効となってしまう可能性があるので注意が必要です。
    • 部長、副部長、監督、コーチ、登録指導者の非違行為への対処が必要な場合は、部内だけで判断するのではなく、必ずセンターに対応を協議してください。