1.早稲田アスリートプログラム(WAP)とは
早稲田アスリートプログラム(WAP)は、「Waseda Vision150」を契機として2014年度に開始された、競技スポーツセンターが提供する教育プログラムです。
「Waseda Vision150」のビジョンの一つである「次世代を担うグローバルリーダーの育成」を実現するため、学生アスリートが学業と部活動を両立し、社会性と豊かな人間性を兼ね備えた人格形成を目指すことを目的としています。
対象は体育各部の全部員です。体育各部へ入部することは、WAPという放課後プログラムの受講生となることを意味します。
WAPはアメリカのNCAAに着想を得ていますが、学業優先の理念を中心に、早稲田大学独自の「文武両道」プログラムとして展開しています。
競技成績の向上だけではなく、高いレベルで文武両道を実践し、社会のさまざまな分野で活躍できる人材の育成を目的としています。
2.内容
WAPは次の2本柱で構成されています。
- 人格陶冶のための教育プログラム
- 修学支援(原則4年での卒業)
(1)人格陶冶のための教育プログラム
以下の4つのプログラムを中心に展開しています。
- アスリートとしての教養
- キャリア形成
- ボランティア・地域貢献活動
- 国際交流
① オリジナルテキストの配付
『早稲田アスリートプログラム 大学でスポーツをするということ』を入部式で新入部員全員に配付しています。
部長、副部長、指導者にも配付しているほか、市販もされています。
② WAP講演会
文武両道を実践し、社会で活躍するリーダーとなるための基礎を学ぶことを目的として、学内外から講師を招き、年3回程度開催しています。
③ キャリア形成支援行事
毎年12月頃に体育各部の2・3年生を対象とした「先輩体験談セミナー」を開催しています。
また、WAPの趣旨に賛同いただいている企業の方々を講師に招き、「業界研究セミナー」も実施しています。
④ 支援制度の展開
国際交流やボランティア活動を促進するため、次の制度を設けています。
- WAP国際交流プログラム海外研修支援制度
- WAPボランティア事業支援制度
各部において積極的に活用し、国際交流・ボランティア・社会貢献活動の推進に役立ててください。
⑤ 振り返りレポート
全部員を対象に、学業・競技・人間形成の3つの側面から、自らの活動を振り返るレポートを半期ごとに提出します。
レポートは自身の成長記録として活用でき、学業や就職活動にも役立てることができます。
(2)修学支援
① 学業情報管理
全部員の登録単位数、修得単位数、GPA等の学業情報を学期ごとにセンターが把握しています。
WAP運用内規では、「要指導単位」と「最低基準単位」が定められています。
- 要指導単位未満の場合:部長へ指導依頼
- 最低基準単位を初めて下回った場合:部長による警告
- 2学期連続で最低基準単位を下回った場合:部長面談および報告書提出
必要と判断された場合には、練習制限や対外試合出場停止等の措置が取られることがあります。
注意事項
部員の成績情報は重要な個人情報であるため、原則として部長のみが取り扱います。
要指導単位数
卒業必要単位数124単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 14単位 | 28単位 |
| 2年 | 42単位 | 58単位 |
| 3年 | 74単位 | 92単位 |
| 4年 | 108単位 | – |
卒業必要単位数126単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 14単位 | 28単位 |
| 2年 | 42単位 | 59単位 |
| 3年 | 75単位 | 93単位 |
| 4年 | 109単位 | – |
卒業必要単位数128単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 14単位 | 29単位 |
| 2年 | 43単位 | 60単位 |
| 3年 | 76単位 | 95単位 |
| 4年 | 111単位 | – |
卒業必要単位数132単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 15単位 | 30単位 |
| 2年 | 45単位 | 62単位 |
| 3年 | 79単位 | 98単位 |
| 4年 | 115単位 | – |
卒業必要単位数134単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 15単位 | 30単位 |
| 2年 | 45単位 | 63単位 |
| 3年 | 80単位 | 99単位 |
| 4年 | 116単位 | – |
卒業必要単位数136単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 15単位 | 31単位 |
| 2年 | 46単位 | 64単位 |
| 3年 | 81単位 | 101単位 |
| 4年 | 118単位 | – |
最低基準単位数
卒業必要単位数124単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 14単位 | 24単位 |
| 2年 | 38単位 | 52単位 |
| 3年 | 68単位 | 84単位 |
| 4年 | 100単位 | - |
卒業必要単位数126単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 12単位 | 24単位 |
| 2年 | 38単位 | 53単位 |
| 3年 | 69単位 | 85単位 |
| 4年 | 101単位 | - |
卒業必要単位数128単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 12単位 | 25単位 |
| 2年 | 39単位 | 54単位 |
| 3年 | 70単位 | 87単位 |
| 4年 | 103単位 | - |
卒業必要単位数132単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 13単位 | 26単位 |
| 2年 | 41単位 | 56単位 |
| 3年 | 73単位 | 90単位 |
| 4年 | 107単位 | - |
卒業必要単位数134単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 13単位 | 26単位 |
| 2年 | 41単位 | 57単位 |
| 3年 | 74単位 | 91単位 |
| 4年 | 108単位 | - |
卒業必要単位数136単位の場合
| 学年 | 春学期終了時 | 秋学期終了時 |
|---|---|---|
| 1年 | 13単位 | 27単位 |
| 2年 | 42単位 | 58単位 |
| 3年 | 75単位 | 93単位 |
| 4年 | 110単位 | - |
② アカデミックアドバイザーの機能
現状では部長が学業成績不振者への指導や学業面のサポートを担い、実質的にアカデミックアドバイザーの役割を果たしています。
さらにセンター職員や各学部の学習支援制度と連携して、体育各部員の学業をサポートしています。
③ 褒賞
学業成績が優秀な部および個人に対して、次の賞を授与しています。
- 最優秀学業成績団体賞(部員の当該年度における平均 GPA が最も高い部)
- 最優秀学業成績個人賞(卒業時、標準修業年限で卒業する部員のうち最も高い通算 GPA を獲得した部員)
- 優秀学業成績団体賞(部員の当該年度における平均 GPA が2、3番目の部)
- 優秀学業成績個人賞(卒業時、標準修業年限で卒業する部員のうち上位 10%の通算 GPA を獲得した部員)
- 年間最優秀学業成績個人賞(3年生以下の学年ごとに当該年度履修科目において最も高い GPA を獲得した部員)
- 年間優秀学業成績個人賞(3年生以下の学年ごとに当該年度履修科目において上位 10%の GPA を獲得した部員)
各賞は毎年3月の卒業謝恩会や、翌年度5月の入部式において表彰されます。
WAP導入後、競技成績に大きな変化は見られない一方で、部員の学業に対する意識が向上し、「文武両道」の風土が定着することで学業成績の底上げにつながっています。
3.早稲田アスリート宣言
「早稲田アスリート宣言」は、創立125周年(2007年)を契機として制定された、体育各部員の行動規範です。入部式、WAPセミナー、表彰式等において、部員全員で唱和しています。
早稲田大学は125年の歴史を経て建学の新たな世紀に入った。この間、早稲田スポーツは、学生スポーツ界をリードするとともに、わが国の競技スポーツの発展ひいてはスポーツ文化の創造に大きく貢献してきた。今、早稲田スポーツを担う私たち体育各部員は、これまで培われてきた早稲田スポーツの精神を継承するとともに、そのさらなる発展を目指して、ここに早稲田アスリート宣言をする。
- 私たちは、スポーツの精神を理解し、競技力の向上を図るとともに、人格の陶冶に努めます。
- 私たちは、早稲田大学の学生および体育各部の部員としての誇りと自覚を持ち、学生の範となるよう努めます。
- 私たちは、対戦相手に敬意を表すとともに、競技を支え応援してくださる方々への感謝の気持ちを持ち、競技活動に努めます。
- 私たちは、早稲田スポーツを通して、地域との交流を始め、社会との連携に努めます。
- 私たちは、早稲田スポーツを介した国際交流を通じて、グローバルな視野を養うよう努めます。
- 私たちは、早稲田スポーツの経験を通じ、社会に貢献する有為な人材となるよう努めます。
2008年5月 競技スポーツセンター制定