こんにちは!こうはいナビスタッフの中込です。
これまでみなさんに各資格課程について紹介してきましたが、それも今回が最後になりました。まだ紹介していない資格課程は「社会教育主事」と「社会福祉主事」ですが、今回は「社会教育主事」について詳しく紹介します!
社会福祉主事については『教書課程履修の手引き』のⅨその他資格
(http://web.edu.waseda.ac.jp/tep/zaigakusei/#b01)に詳しい説明があるので興味がある方は読んでみてくださいね。
まずこれを聞いて、「社会教育主事って何?」と思った方がほとんどだと思われます。
社会教育主事というのは都道府県や市区町村に置かれる専門的職員です。公民館や生涯学習センターなどへ勤務することが多く、職務内容としては地域での様々な学習・文化事業の企画や実施、また社会教育を行う団体への助言・指導など、とにかく幅広く教育行政に関わるものとなっています。
ここまで来ると現場で働いている方の話を聞きたいですね。実際に社会教育主事として活躍しているTさんにお話を伺いました。
Q. 社会教育主事とはどんな仕事ですか?
Tさん「社会教育を行う人達に専門技術的なアドバイスをする仕事です。本来は学校教育以外の領域が担当ですが、近年は学校教育にも関わりサポートをするようになってきました。
あるテーマについて講座を企画したり、時には政策や条例作りに関わることもあります。仕事を通して学校の校長先生や地域の人とたくさん交流することができます。」
Q. 直接仕事に関係しない部分でも、資格課程を履修することで得られることはありますか?
Tさん「まず授業を通じて多くの社会教育の現場経験ができることが挙げられます。またそれを通じて、学生の時から多くの学びの場や支えてくれる施設があることを知ることができます。話し合いをする機会も多いので、コミュニケーション能力を高めることも役立ちます。」
Q. 社会教育主事の仕事に就く以外に資格を持っているといいことはありますか?
Tさん「従来はこの資格は職に任用されて初めて活きてくる、公務員前提の資格でした。
しかし最近は”指定管理者制度”という制度により、社会教育施設を役所だけでなく民間企業も管理できるようになってきました。そのとき企業が応募するための条件の一つに社会教育主事の資格が求められることがあります。このように、資格の使い道は公務員のみには限らないようになってきています。」
Q. 社会教育主事をやっていてよかったと思うことは何ですか?
Tさん「社会教育主事とは地域の方と付き合う仕事であり、とても広がりがあります。区の職員の中でもおそらく一番区民と食事をする機会が多いのではないでしょうか。社会教育は世の中を変えていく仕事であり、社会教育主事はそのネットワークの要になることができます。そして多様な仕事をこなす中で自分にとって充実した生き方を探すことができるのがこの仕事の良いところだと思います。」
なるほど、とても魅力的な職業ですね!
では、具体的にどのように社会教育主事の資格課程を履修していくのでしょうか。
早稲田大学にいる間は指定された科目を履修していきます。しかし1つ注意しなければならないのが、社会教育主事資格は教職課程とは異なり、卒業と同時に資格が手に入る、というわけではないことに注意してください。必要な科目の履修を終え卒業した後にも文部科学省の講習を受けたり、実際に職務経験を積む必要があります。
道のりは長いですが、その苦労に見合うだけの価値がある職業と言えるでしょう。
もっと詳しく知りたい!という方はぜひ『教職課程履修の手引き』や教職課程HP(http://web.edu.waseda.ac.jp/tep/) を見てみましょう!
こうはいナビ Facebookへ いいね!、Twitterのフォロー もお願いします\(^o^)/