夢追い人~早稲田の場合~

学生生活

拝啓 こうはいの皆様
段々寒くなって来ました今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか。
私は不覚にも炬燵を居間にデビューさせてしまい、毎朝辛酸をなめる想いで炬燵から這い出ている次第でございます。

そんな寒さの中、炬燵なんて娯楽には目もくれず、必死に自分のへ向かって羽ばたく若き早大生がいるのを皆様ご存知でしょうか。今日はそんな早大生の一人、早稲田大学の国内交換留学生として、はるか京都の地へ飛び立った我らが誇らしきワセジョAさんをご紹介したいと思います。

そもそも早稲田大学には海外への留学制度だけではなく、国内の交換留学制度もあることを皆さんご存知でしたか?学生の交流を通すことで双方の大学に新しい活力を、ということをコンセプトに早稲田大学と京都の同志社大学との間では国内交換留学制度が存在します。年の半分を違う大学で学び、そこで得た知識を自分の大学へとフィードバックするというこの制度。意外と知らなかったという人も多いのではないのでしょうか?

Aさんは今年の9月、京都の同志社大学へ早稲田からの交換留学生として出発しました。
なぜAさんは早稲田で学ぶのではなく、あえて同志社大学で学ぶことを選んだのか?
それはAさんが自分の夢を追いかけたからです。Aさんの夢、それは考古学者になることでした。関東で実家暮らしをしていたAさんは関東圏の色々な遺跡を巡ってきましたが、もっと見聞を深めたいという思いから、同志社大学という西の土地でさらに考古学の知識を得ようと決意しました。

現在、Aさんは同志社大学での授業を受けながら、休日になると関西の様々な遺跡を見学しているそうです。夢の為、寒々しい見知らぬ土地で一人太古の記憶に触れて回るAさん。なんて凛々しい方でしょうか!これぞワセジョの、いえ、早稲田大学生の鑑です!まるで糸屑のようにメンタルの弱い私なんぞ真っ先に弱音を吐いてさっさと家にとんぼ返りすることでしょう。そんな凛々しいAさんにもっと国内交換留学について教えてほしい!

私はより詳しく国内交換留学を知る為、まずはそのメリット・デメリットについてAさんにお聞きしました。まずはメリットですが、第一にまさに興味の分野の視野が広がったこと、第二に人とのコミュニケーション力がついたことが大きいとのことでした。同じ考古学という分野でも所変わればそこにある知識も変わる。また住んでいる人の文化も違ってくる。刺激的な環境ですね!
次にデメリットですが、やはり友人や家族に会えない恋しさは拭えないこと(涙が出ますね。)だそうです。頑張れAさん!
また国内交換留学先でしか味わえない経験として、関東圏と関西圏の人間の違いが知れるということを語っていました。同じ日本の中に居ながらも異なる文化の中に身を置くというのは成程貴重な経験ですね。

皆さん留学というとすぐに海外を想定されると思いますが如何でしょうか。外国の語学を学びたいという志のある方は無論海外留学を選択するべきでしょう。しかし、「自分を磨きたい」「自分探しをしたい」という志を持っている様な方は、一旦、目線を海外からもっと身近な所に置いてみてはどうでしょうか。この国内交換留学制度でも「自分の成長」は図れると思いますし、自分の興味のあるテーマを時間をかけて突き詰めていくことも出来ることでしょう。文化の違う日本の中で生活し学ぶこともとても刺激的な経験だと思います。大学生活をどう過ごすのかを考える時、是非国内交換留学という選択肢も加えてみては如何でしょうか?

最後にAさんから国内交換留学に興味のある学生の皆様へのメッセージを憚りながら頂戴してきましたので下に抜粋致しました。是非ご覧ください!

「私は考古学の知識を増やしたいという目的を持って、この国内交換留学を希望しました。毎日充実した日々を送っています。しかし何も考えずにあいまいな気持ちで留学しても無意味なものになってしまう気がします。何か目標や目的があって国内留学してみたい!と強く思える方にはすばらしい制度だと思います。頑張ってください。」(ワセジョAさん 同志社大学より)

Aさんお忙しい中インタビューへのご協力をありがとうございました。これからも夢を追いかけて頑張ってください!
それでは皆さんもどうぞ御風邪に気を付けて!

敬具