文学部4年生の安部です。
今回は、僕が文学部に入学した理由についてお話します。
実は高3の春まで、特定の職業に就くための学部に行こうと思ってたんです。
でも、あるとき本当にその仕事がしたいのか、その勉強がしたいのかって疑問に思って、もう一度自分の興味について考えてみたら、本当は他にも勉強したい分野は沢山あるなって気付きました。
しかも、純粋に知りたい・勉強したいという気持ちは、元々の志望分野に対してよりも、新しく見つけた分野に対しての方が大きかったんですね。
高校までは受験勉強っていう手段としての勉強ばかりしてきたけど、大学っていう勉強するための機関に行くんだったら、手段ではなく目的としての勉強をしようと、そのとき心に決めました。(自分で書いたこの文章を「カントみたいだな」と思うあたり、今では根っからの文学部生なんでしょうか(笑))
そのときに自分が本当に勉強したいと思ったのが、歴史学・言語学・社会学といった、人文科学の領域のものばかりだったので(社会学を人文科学に含めるべきか社会科学に含めるべきかは微妙な問題ですが)、それらを学べる文学部を目指すことにしました。
と、ここまでが文学部を選んだ理由。
文学部の中でも、早稲田大学の文学部を選んだのにはもう一つ理由があって、それは一言でいえば「自分が何を勉強したいのか決めきれなかったから」です!
文学部って古くからある学部の1つだし、ほとんど大学に存在すると思います。
「文学・部」じゃなくて「文・学部」とはどこの大学もいっていることですが、文学部ってのは史・文・哲の三要素で構成されていて(←ここテストに出ます!(笑))、すごく広い領域を扱う学部なんです。
ところが、他大学の文学部は出願の段階で専攻分野を選ばなければならないところが多くて、文学部の幅広い領域全てに触れられる文学部は意外と少ない。
早稲田大学の文学部は専門に分かれるのが2年生からで、最初の1年で広い領域の全てに触れた上で、後から自分の専門分野を選べる。受験生の僕にはそこがすごく魅力的でした。
場合、文学部に行こうと決めた頃には受験勉強も本格化しつつあり、新しい興味の中からさらにどれを選ぶかじっくり考えるには時間が足りませんでした。というか、受験勉強しながらそれを考えられるほどには成績に余裕がなかったという方が正確ですが……。
ちなみに、人文科学について広く学びたいなら文化構想学部ってのもあるんじゃないの?って思いますよね。
文学部と文化構想学部。受験生の中でも特に迷う人が多いのではなかろうかというこの2つの間で、僕も迷いました。
が、自分の性格を省みると、専門をこれにする!と決めたらその分野に没頭していくタイプだなと。そうすると、最終的に1つの分野に深く潜っていく文学部の方が向いていると思いました。
ただ、実際に文学部にいて思うんですが、文学部と文化構想学部は本当に2つで1つみたいなものだなと。講義要綱にも当たり前のように両方の学部の講義が載ってるんですよね。なので、迷ってる人はもちろんですが、文学部に行きたい・文化構想学部に行きたいって既に決めている人も、両方受験してみると良いんじゃないかと思います。
志望校選び・志望学部選びは誰もが悩むところだと思います。
どれだけ悩んでも、後になって「やっぱりあっちにしとけば良かったな」と思う瞬間は必ずあるように感じます。
だから結局、選択が正しかったか間違ってたかは、選択した後の自分の行動で自分自身が決めていくものなんじゃないかなって思ってます。
早稲田大学には、どんな選択をしても自分でその選択を正解にしていけるだけの環境があります。だから、自分も早稲田の文学部に来て良かったと思えていますし。
受験は大変だけど、早稲田はそれだけの価値がある大学だと、一人の在学生として信じています。
いよいよ夏も後半になり、受験勉強も佳境に入ります。今勉強がつらくても、それは、「受験するんだ!進学するんだ!」って決めたみなさんの過去の選択を正解にするためのものです。
そう思って、受験勉強を乗り越えてください。早稲田で待ってます!