09-01-01. Turnitinについて

「Turnitin」(ターンイットイン)は、履修者から提出されるレポートや課題の内容を、他の履修者の提出物や、インターネット上の情報と照会して、既存情報との類似性をすばやく可視化してくれるオンラインツールです。Course N@viでも実装されておりましたが、以下の違いがあります。

<注意>
Turnitinによる類似度判定を行いたい場合、履修者が課題を提出する前に設定をしておく必要があります。履修者の課題提出後に設定を変更しても、類似度は判定されません。

Course N@vi Waseda Moodle
類似度判定機能の実施有無
(初期値)
「実施しない」 「実施しない」
※2020/7/3に「実施する」→「実施しない」に変更しました。
判定実行時期 課題の提出期間終了後(締切後) 課題ごとに以下①②のいずれかを設定可能
① 課題の提出期間終了後(締切後)
② 履修者が課題を提出した時点
※初期値は「①課題の提出期間終了後(締切後)」とする。
※②の設定において、仮に2名から類似した課題提出が行われた場合、この2つの課題の類似度は「後から提出された課題」のみに表示される。
提出ファイル形式 doc、docx、pdf、txt doc、docx、ppt、pptx、pps、ppsx、pdf、txt、htm、html、hwp、odt、wpd、ps、rtf、xls、xlsx

注意

画像ファイルや音声ファイルなど上記以外のファイル形式であっても提出はできてしまい、その場合は以下のようなエラーメッセージが表示されます(類似度判定はかからないが、ファイルは提出されています)。

学生の混乱を回避する為、該当のファイル形式以外で提出を求める場合は、Turnitinをオフにすることを推奨します。

既存課題のコピー時における設定引継ぎ 引き継がない(「判定しない」設定となる) 引き継ぐ
ファイルサイズ上限 20MB 100MB
使用許諾画面 なし 類似度判定を設定した場合、初回利用時に使用許諾画面「Turnitinエンドユーザーライセンス契約(EULA)」が表示される。

・【同意します】とした場合は類似度判定の対象となる(一度、同意すると以降の課題提出時には表示されない)。

・【同意しません】とした場合は、課題提出は可能であるが類似度の判定対象外になる。同意しない限り、課題提出の都度、使用許諾画面が表示される。

学生による類似度判定結果の参照 できない。 課題ごとに参照「できる」「できない」を設定可能※初期値は「できない」とする。

 

 

「Turnitin」が設定された課題を実際に見てみましょう。
1.課題を開きます。【すべての提出を表示する】をクリックします。

2.履修者の提出ファイルの下にTurnitinIDとともに類似判定が%で表示されます。
※履修者がファイル提出した直後は、「キューに投入済み」と表示されます。しばらくするとTurnitinIDが表示され、その後類似判定%が表示されます。
%をクリックします。

参照

提出期間経過後、しばらくたっても類似度判定が表示されず「キューに投入済み」の状態が続く場合は、編集画面の”Turnitin Plagiarismプラグインの設定”より、「提出を更新する」を押すことで、1~2日経過後に判定結果が表示される場合があります。

3.Turnitin画面で提出課題が表示されます。類似箇所にはマーカーで色が付きます。以下の場合、「1」と「2」の2箇所のマーカー部分が類似判定されたことになります。
右メニューにある【パーセント表示】をクリックすると、その一致の概要が表示されます。

4.類似箇所ごとに一致の概要が表示されます。一致の見られる他の履修者のレポートやサイトが%表示とともに表示されます。さらにクリックすると、一致内容の詳細が表示されます。

【注意】
判定のロジックについては公開されておらず、正しく引用された箇所や、一般的な言い回し、固有名詞、参考文献一覧なども類似度が高いと判定されることがあるほか、Webサイトがデータベース化されていない場合には、一致率が低く判定されることもあります。
以上のことから、類似度判定結果の数値はあくまで参考とし、必ずレポート・論文等の内容を十分にご確認ください。


5.類似性の見られるレポートやインターネットサイトの情報一覧が表示されます。

6.右メニューの【ダウンロード】をクリックすると、ファイルをPDFでダウンロードすることができま
す。



7.表示されている内容どおり、類似判定結果を含む状態でファイルをダウンロードするには、【現在のビュー】をクリックします。

8.ファイルがPDFでダウンロードされます。

メモ
提出した文書の文字数が少ない(日本語でおおよそ40文字以下)場合には、評定画面に以下のように表示されて、類似度判定は行うことができません。類似度判定は行われていませんが、提出文書の内容は確認できます。
メモ
2023年5月追記
Turnitinの提出課題確認画面には、以下のようなAIの表示がされています。
ChatGPTのようなAIを使った文章を判定する機能ですが利用には注意が必要です。
・英語以外の言語に対応していません
・開発段階の機能です。結果として表示されている数字をそのまま信じ切ることはできません。

2024年1月追記
TurnitinのAI表示について、2023年12月をもってサービス終了となっています。
現時点では、今後の導入予定はありません。

最終更新日 2024年1月16日

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